#1 ニセタイプライター設計書

icon ono が 2024/07/07 2:36 に投稿 ( icon ono が 2024/07/07 17:44 に編集 <更新履歴> )

FTW-TT_50_USB

Fake Type Writer - Tetora Tech lab 5.0v USB drive
テトラ技研製 USB駆動 ニセタイプライター

紹介動画

背景

現代の消音キーボードに反抗すべく,タイプライターを叩いた時の音を楽しめるデバイスを作成する.
タイプライター風キーボードも売ってはいるが,それを使っては味気ないので,外付けUSBデバイスとして実装する.
当初,リレーで音を出そうと考えていたが,よくよく調べてみると二番煎じだった.
そのため,急遽ソレノイドで音を出す仕様に変更した...
Silriumさん_USB KeyBoard RELAY

概要

キータイプ時にソレノイドを動作させ、タイプライターの音を表現する。
音は2種類用意する。

キー種類備考
一般キーメカニカル音エンターキー以外のキー
エンターキーベル音

メカニカル音はソレノイドの動作音で再現する。
ベル音はタイプライターの文字送り催促ベルを指しており、自転車のベルで再現する。

ハードウェア設計

構成

一般キー押下時の音を再現するために、ソレノイドを接続する。
タイピングの間隔が80msを下回ると、ソレノイドのデッドタイムとかぶるため、一般キー用のソレノイドを2つ接続して対策する。
エンターキー押下時の音は、ベルを鳴らすことで対応する。
なお、エンターキーの押下間隔は80msを下回らないと仮定して、ソレノイドは1つのみ接続する。
ハードウェア構成.png

回路図

小型化を狙いpicマイコンで実装しようとしたが、時間が無いのでArduinoを使用する。
Arduino Microを使用して設計したが、電源回りが弱いようで5Vピンから5V出力されないため、Nanoを使用する。
使用するソレノイドには、ON/OFF 40[ms]ずつ計80[ms]のデッドタイムがあり、一般キー押下タイミングによっては、反応が追い付かない。
そのため、ソレノイドを2個設置し、40[ms]のデッドタイムとすることで対応する。
なお、2個以上のソレノイドを同時に動作させることはUSB2.0の規格上、電流が大きすぎるため同時動作ソレノイドは1つまでとする。
schematic_ArduinoNano.jpg

ソフトウェア設計

PC側

PC側フローチャート.png

デバイス側

なぜ関数化しなかったのかが悔やまれるが、展示ギリギリだったので許してほしい。
Arduino側フローチャート.png


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